青森県八戸市の「みちのく記念病院」で起きた殺人を隠ぺいしようとしたとして、当時の院長らが逮捕された事件で、県と八戸市が実施した立ち入り検査で、病院で働く一部の医師の勤務実態の確認ができていないことがわかりました。 「みちのく記念病院」を巡っては、殺人事件を隠ぺいしようとしたとして当時の院長・石山隆容疑者（61）と弟の哲容疑者（60）が逮捕されています。 逮捕を受けて県と市が行った臨時の立ち入り検査の結果について、宮下知事が明らかにしました。 青森県 宮下宗一郎 知事 「一部の常勤医師について、勤務実態が明らかではない。判然としない。それから病室を別の用途に使っていることについても疑義が生じている」 また、八戸市の熊谷雄一市長も同様に、医師の勤務状況についての病院の管理体制の不備を指摘し、県と調整しながら改善勧告による行政指導を検討しています。 事件を巡っては、殺害された男性の死亡診断書が認知症の疑いがある80代の男性医師の名義で作成されていて、男性医師は当時入院しながら病院と雇用関係にあったことがわかっています。