2008年に近江八幡市などのびわ湖岸で、相次いで、男性の遺体の一部が見つかったいわゆる「琵琶湖バラバラ殺人事件」。27日逮捕された、他の殺人事件で服役中の受刑者の身柄が28日、大津地検に送られました。 大津地検に身柄が送られたのは、当時・栗東市小柿に住んでいた杠共芳容疑者74歳です。この事件が発覚したのは、17年前・2008年の5月17日。近江八幡市のびわ湖岸で、人の足とみられる遺体の一部が見つかり、その後、頭部などが相次いで見つかりました。身元は、事件発覚から10年後に、県内に住んでいた当時39歳の川本秀行さんと判明しました。 警察の調べによりますと、杠容疑者は、2008年5月中旬ごろ、知人だった川本秀行さんの首を圧迫し、殺害した疑いが持たれています。警察は、杠容疑者の認否を明らかにしていません。川本さんの身元が判明した当時、杠容疑者と建設会社の元同僚であったことはすでに判明していて、県警は調べを進めてきました。 杠容疑者と川本さんは、同じ寮やマンションなどでともに生活を送っていましたが、2人の間には金銭トラブルもあったということです。なお、川本さんの遺体について、死体遺棄と死体損壊の容疑はすでに時効を迎えています。