『クジャクのダンス』強烈キャラの鳴川は味方なのか? 未だ謎が深まる赤沢と久世の関係

ドラマ『クジャクのダンス、誰が見た?』(TBS系)の原作にあたる同名漫画が、2月25日発売の『Kiss』4月号(講談社)にて最終回を迎えた。そこでは東賀山事件の真相のほか、真犯人も明らかになっており、ドラマにおいても残り話数的に考えて、そのゴールに向かっていくのだろうと思われる。 そして、2月23日に松風を演じる松山ケンイチが、「緊急報告犯人と対面します」と題した長文を自身のSNSに投稿した。要約するとキャスト陣は「犯人は誰なのか?」を知らずに撮影してきており、プロデューサーから「25日に犯人と対面します」と告げられたとのこと。主演の広瀬すずの懐の広さを讃えながら、すでに広瀬と松山は犯人と対峙しており、これまでのように考察はできないことを綴っている。2月25日という日取りから察するに、原作の最終回と合わせたことは間違いなく、それはそこまで徹底したスケジューリングで進行していることを表していると言えるのではないだろうか。 そんな前提がありつつ、2月28日放送の第6話では心麦(広瀬すず)が津寺井幸太と、松風(松山ケンイチ)が赤沢(藤本隆宏)と接触した。それぞれが対照的に描かれる、クライマックスの印象的なシーンだ。津寺井は、春生(リリー・フランキー)の手紙に名前のあった、東賀山事件唯一の生き残りである林川歌を引き取ったという人物。自分は林川歌なのか――そのことを確かめるために、心麦は津寺井の元を訪ねる。津寺井の家に林川歌はおらず、津寺井はシンガポールの大学で留学中だという林川歌の写真を心麦に見せる。つまり、心麦は林川歌ではない、ということになる。 玄関から追い出された心麦は「やっぱり、私は林川歌じゃない」と微かに笑みを溢す。まるでオセロのように、何度も真実が反転してきている『クジャクのダンス』。心麦の藁にも縋る思いは理解できるが、会ったばかりの人物の証言を鵜呑みにするのはあまりにも時期尚早ではある。場面はジャングルを歩くクジャクから、その視線の先にある林川家の屋敷へと転換。泣き喚く赤ん坊の林川歌へと近づく人物が、ゆっくりと手を伸ばしていく。これは警察より先に林川歌を見つけた人物がいた、ということだろうか。

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