9年前の2016年1月11日、違法薬物の所持・製造でNHKのアナウンサーだった塚本堅一さんが逮捕された。京都、金沢、沖縄などで活躍、2015年に東京配属となり、1年が経とうという時だった。「ニュース番組のレポーターをやっていた。外に行って夕方の天気の様子を短く伝えたり、楽しくてやりがいもあった。今までやってきたことを活かせるじゃないが、そう思って仕事はしていた」。ただ、この逮捕で人生は一変。30日間勾留された後、罰金50万円を払い釈放となったが、NHKを懲戒解雇に。その後も「NHKアナ」という肩書もあってか、事件とは関係ない報道やバッシングで苦しみ続けた。 罪を犯した後悔と反省の念が強い塚本さんだが、身に覚えのないことでも叩かれ続け、また仕事も住居も見つからず、人間関係もゼロに。次第に外に出ることもできなくなり、鬱になった。「ABEMA Prime」では現在、依存症予防教育アドバイザーとして働く塚本さんの9年間を振り返り、“叩かれて当然”という風潮と、社会復帰の壁について考えた。