長崎県東彼波佐見町で2022年2月、男性=当時(49)=が全裸の状態でベランダに監禁され、低体温症で死亡したとされる事件で、男性の上半身に複数の線状の傷があったことが6日、県警への取材で分かった。県警は監禁致死と傷害の疑いで逮捕した諫早市宗方町、無職の女性容疑者(54)から日常的に暴行を受け、精神的に抑圧されていたとみて調べている。 県警によると、2人は内縁関係で男女関係のトラブルがあったとみられる。女性容疑者は否認し、「(男性がベランダに出るのを)私は止めていた」と話しているという。 県警は6日、女性容疑者を監禁致死と傷害容疑で送検。監禁致死の送検容疑は22年2月6日から7日までの間、当時暮らしていた東彼波佐見町の集合住宅2階のベランダに閉じ込め、死亡させた疑い。傷害の逮捕容疑は同年1月20日に自宅で男性の鼻を刃物で切り付け、約2週間のけがを負わせた疑い。