ニセ電話詐欺の被害があとをたちません。 中でも最も多いのが警察官を名乗る手口です。 現金250万円をだまし取られた33歳の女性は、当時をこう振り返ります。 「振込とか送金っていう言葉は一切出てこなかった」 今考えるとおかしなことが多々あるものの、その時は気づくことができなかったといいます。なぜか。 証言から見えてきたのは、実に卑劣で巧妙な手口でした。 ■被害者は、夫と生まれたばかりの娘と暮らす33歳の女性 Aさん(33) 「自分の中で動悸がしてきて、手足が震えてみたいな感じで、そこで倒れ込むっていうか、しゃがみ込んで。詐欺に気づいたみたいな感じです。お金は結局250万円ぐらいは振り込んだ」 福岡県内に住む33歳の専業主婦のAさんです。夫と生まれたばかりの娘と3人で暮らしています。 2025年12月、およそ250万円をだまし取られる被害にあいました。 ■始まりはスマホにかかってきた1本の電話 始まりはスマートフォンにかかってきた1本の電話でした。 「警視庁の捜査2課の者です」 Aさん(33) 「資金洗浄事件に私が関わっていて、私に容疑がかけられてるという連絡がありました。LINEのビデオ通話に誘導されてから2人とも顔がAIっぽくって刑事の方は自分のことをネットで検索したら出てきますよって、だから信用できますよ。みたいなことを言われるんですけど、実際その場で検索するんですけど。なんか似てないというのはありました」 ■「逮捕状ってPDFで送るもんなんだ」疑問には思ったけれど・・・ 不審に思いながらも刑事と検察官を名乗る男2人からビデオ通話で取り調べが始まり、その際に見せられたのが― Aさん(33) 「逮捕状ですね、LINEのデータです。私もそこで逮捕状ってPDFで送るもんなんだと、やはり疑問には思うんですけど、疑問に思いながらも、でも本当かもしれないみたいな頭もあるので、そのまま進みました」 ■遮断された外部との接触 そして、「口座の現金を調べる」との名目で指定された銀行口座にお金を移すように誘導されたといいます。 Aさんは仕事中の夫や近くの警察署に相談しようと思いましたが― Aさん(33) 「国レベルの国家機密みたいなものなので、誰にも言っちゃっだめ。そうするとまた別の罪に問われます。という風なことを言われたので泣く泣く諦めた。(怪しかったけれど)ここで私が出頭したりとか逮捕されると娘と離れ離れになるというのがすごい引っかかってそこから抜け出せなかった」