青森県八戸市の「みちのく記念病院」の元院長や医師が、殺人事件を隠した疑いで逮捕された事件で、検察庁は拘留期限となる7日、2人を起訴するかどうか判断するとみられます。 「みちのく記念病院」の元院長・石山隆容疑者(61)と医師の石山哲容疑者(60)は、2023年3月、入院中の男が入院患者の73歳の男性を殺害した事件で、男性の死因を「肺炎」とした虚偽の死亡診断書を作成し、事件を隠したとして、犯人隠避の疑いで警察に逮捕されました。 その後の警察への取材で、死因を偽装したとされる死亡診断書と同じ男性医師名義の診断書を200人分以上、押収していたことが分かりました。 その7割以上の死亡原因は「肺炎」だったということです。 2人の勾留期限は7日までで、検察庁は起訴するかどうか判断するとみられます。 この事件を巡っては、県と八戸市が病院への立ち入り検査を行いました。 その結果、宮下宗一郎知事は、常勤する医師の勤務実態や病室の使用状況が不適切な可能性があると明らかにしています。 県や市は、行政指導を検討しています。