業務上横領の疑いで逮捕された全国B型肝炎訴訟熊本弁護団元団長の男が、着服を繰り返していたとされる時期に自宅や土地を複数回にわたって差し押さえられていたことが分かりました。 この事件は、全国B型肝炎訴訟熊本弁護団元団長の内川 寛容疑者(63)が 弁護団の預金からあわせておよそ4200万円を横領した疑いでこれまでに2回、 逮捕されているものです。 登記簿によりますと、内川容疑者が当時、所有していた自宅と土地が2012年9月から去年6月までの間にそれぞれ7回、財務省や熊本市に差し押さえられていたということです。 内川容疑者は警察の調べに、「住宅ローンの返済や事務所の経費などに使った」と 供述していて、警察は資金繰りが苦しくなって犯行に及んだのではないかとみています。 また、弁護団はおよそ1億1450万円の使途不明金について内川容疑者を刑事告訴していて警察は余罪についても調べを進めています。