【ソウル=桜井紀雄】韓国のソウル中央地裁は7日、昨年12月の「非常戒厳」宣布を巡り、内乱首謀罪で起訴された尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が身柄拘束は不当だとして申し立てた勾留取り消し請求を認める判断を出した。 国会の弾劾訴追を受け、憲法裁判所が尹氏の罷免の可否についての判断を近く出すとみられるが、尹氏は釈放された状態で結論を聞くことになる。 尹氏は今年1月15日に内乱首謀容疑で身柄拘束された後に逮捕され、検察が同月26日に起訴したが、尹氏側は勾留期間が満了した後の違法な起訴だとして即時釈放を求めていた。尹氏側の申し立てを受け、地裁は2月20日に尹氏の出席の下、勾留取り消しの審査を行った。 尹氏については、弾劾審判と同時に刑事裁判も進められている。