2003年に会社員清野敏明さん=当時(26)=が失踪し、7年後に川崎市内で遺体が発見された事件で、殺人容疑で逮捕された元同僚の酒井義幸容疑者(46)の車内から、清野さんの血痕が見つかっていたことが7日、捜査関係者への取材で分かった。 同容疑者が事件前、清野さんに暴行を加えていたと元同僚が話していたことも判明。神奈川県警は、2人の間に何らかのトラブルがあったとみて調べている。 酒井容疑者は03年10月31日ごろ、川崎市かその周辺で、清野さんを刃物のようなもので刺して殺害した疑いが持たれている。 清野さんの遺体は10年4月、同市の竹林で白骨化した状態で発見された。県警は同年10月、酒井容疑者を任意聴取した際に車を押収。車内には血痕があり、その後行われたDNA型鑑定で清野さんのものと一致したという。 また、酒井容疑者は川崎市内の酒類販売店で店長として勤務していた頃、副店長だった清野さんに暴力を振るっていたと複数の元同僚らが証言していた。同容疑者は事件の数カ月前に退職したが、清野さんは前日まで勤務し、その後連絡が取れなくなった。