韓国最大野党「共に民主党」は裁判所の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領拘束取り消し決定に「内乱首魁に釈放とはどういうことか」と強く反発した。 李在明(イ・ジェミョン)代表は7日、国会で記者らに対し「依然として内乱は進行中であり、内乱の克服は現在最も重大な課題」とし「国民は内乱行為と判断していて、手続き的な問題については今後、裁判所が判断するだろう」と述べた。また「憲法裁判所の(弾劾審判)判断にはいかなる影響も与えないはず」とし「国民と共に必ず光の革命を完遂する」と話した。 民主党はこの日、ソウル中央地裁の決定が下された直後、緊急最高委員会議と非常議員総会を順に招集するなど予想していなかった状況に当惑感を表した。朴賛大(パク・チャンデ)院内代表は議員総会の後、記者らに対し「尹大統領が法律と憲法を重大に違反した事実は変わらない」とし「検察は即時抗告をし、国民的な常識に合う判断が出るようにするべきだ」と述べた。民主党は8日、憲法裁判所近隣の安国(アングク)駅で行われる弾劾要求集会にも総集結することにした。 この日、民主党は検察の「失敗」を強調しながら裁判所の決定を批判した。元検事長の朴均沢(パク・ギュンテク)議員は「逮捕適否審の期間を抜いたり、拘束適否審を日でなく時間で計算する重要な見解を数十年間適用しなかったのになぜ尹錫悦には適用するのか疑問」と話した。裁判所が分まで問いただして検察の公訴提起(1月26日午後6時52分)が拘束期間満了(1月26日午前9時7分)後に処理されたと判断したことを指摘したのだ。通常は日数基準だった。李竜雨(イ・ヨンウ)議員も「前例がない」と述べた。 裁判所が高位公職者犯罪捜査処(公捜処)の内乱罪捜査を問題にしたという指摘については「是非の余地があるだけで、公捜処の捜査が違法と評価をしたのではない」と反論した。李議員は「従来の裁判所の判断は捜査が可能という趣旨で令状の発付があり、(今日)裁判所の説明資料を見ると内乱罪捜査の判断内容はない」と強調した。 民主党の一部の議員は拘束取り消しに当惑しながら、検察がこうした状況を意図したのではないかという疑心も表した。朴智元(パク・ジウォン)議員はフェイスブックに「検察が起訴して拘束期日と時間と日を混沌・錯誤し、こうした司法府の決定が下されたという報道があった。計算された錯誤ではないかという合理的な疑いを禁じ得ない」と主張した。 祖国革新党の金宣旼(キム・ソンミン)党代表権限代行は「(検察の)故意としか考えられない」とし「沈宇正(シム・ウジョン)検察総長と検察首脳部は一人も欠かさず責任を負って辞任することを国民の名で強く要求する」と述べた。