内乱を首謀した疑いで逮捕・起訴されていた韓国の尹錫悦大統領が8日、釈放されました。尹大統領が身柄拘束をとかれるのは52日ぶりです。 尹大統領は8日の午後6時前、勾留されていた拘置所から歩いて姿を見せ、集まっていた支持者に向かって手を挙げながら「ありがとう」と言葉を掛けました。 また、支持者らに何度も手を挙げ頭を下げるなどしたあと、警護車両に乗り大統領公邸に向かいました。 NNNソウル・西山聡 「尹大統領が乗った車が見えました。こちら大統領の支持者が迎える中、尹大統領が乗った車が公邸に向かって進んでいきます」 尹大統領は非常戒厳をめぐり、内乱を首謀した疑いで、ことし1月、身柄を拘束されましたが、起訴後の先月、裁判所に拘束は不当だとして取り消しを求め、7日、認められました。 一方、検察は即時抗告も検討していましたが、8日になって断念し釈放が決まりました。 尹大統領は去年12月、非常戒厳をめぐって弾劾訴追をされたことから職務停止中のため、公務に戻ることはありません。 尹大統領をめぐっては、憲法裁判所が近く大統領職の罷免の是非などの判断を下す予定で、尹大統領も弁護団との打ち合わせなど準備を進めるとみられます。