被害者の女性から拒まれたにもかかわらず、2月23日から27日にかけて携帯電話に5回電話をかけ、3月1日に女性がいる自宅におしかけるなどのストーカー行為を行った疑いで、8日、38歳の男が逮捕されました。 2人は夫婦ですが、女性が離婚の意思を示し別居中でした。 男は「夫婦関係をやり直したかった」などと話し、容疑を認めています。 男は1日に、女性の軽乗用車のタイヤ3本をハンマーで叩いてパンクさせた器物損壊の疑いでも逮捕されています。 ストーカー行為法違反の疑いで逮捕されたのは、福岡市西区小戸の会社員・土内康輔容疑者(38)です。 土内容疑者は女性に拒まれたにもかかわらず、2月23日午後2時15分から27日午後6時半ごろまでの間に、女性の携帯電話に5回に電話をかけ、3月1日には女性がいる自宅に押しかけるなど、被害者の身体の安全、住居等の平穏が害され、行動の自由が著しく不安を覚えさせるストーカー行為を繰り返した疑いが持たれています。 土内容疑者と女性(35)は夫婦ですが、結婚した当時に取り決めをしていた「煙草をやめる」「仕事の資格を取る」という約束を土内容疑者が守らなかったことから女性が離婚の意思を示して、別居中でした。 電話するなどのストーカー行為を行ったことについて土内容疑者は「よりを戻したかったため、何度も電話しました」「夫婦関係をやり直したかった」と話しています。 女性は過去に夫である土内容疑者からのDV=ドメスティックバイオレンスの被害を警察に相談していました。 1日は、女性が自宅に自分の荷物を取りに行くことが決まっていて、警察は土内容疑者に自宅に近づかないように警告していました。 事情を知っている土内容疑者の両親が土内容疑者を西区の実家に連れて帰って監視していましたが、両親が目を離した隙に実家から出て行ったということです。 1日午前11時50分ごろ、福岡市西区小戸の自宅で、「夫が玄関の扉を叩いている」と女性から110番通報があり、警察が現場に駆け付けました。 午後2時ごろには女性から「自宅近くのコインパーキングで車がパンクさせられている」と110番通報があり、警察が土内容疑者に話を聞いたところ、「自分がやりました」と容疑を認めたため、器物損壊の疑いで逮捕しました。 土内容疑者は1日正午ごろ、福岡市西区小戸3丁目のコインパーキングで軽乗用車のタイヤ3本をハンマーで叩いてパンクさせた疑いが持たれています。 取り調べに対し土内容疑者は「妻に会うために自宅に行ったが、直接会ってくれなかったのでイライラして、家から持って行ったハンマーで妻の車のタイヤをパンクさせたことに間違いはありません」と話しているということです。