韓国の歌手・桂銀淑(ケイ・ウンスク=62)が4月26・27日、ヒルトン東京(新宿区)で「桂銀淑 DINNER SHOW IN JAPAN 2025」を開催、18年ぶりに日本のステージに立つことが9日、分かった。今年は日韓国交正常化60周年。節目の年に日本での活動を再開させる。 桂は1979年韓国ソラボールレコードから歌手デビュー。85年「大阪暮色」で日本デビューを果たした。艶のあるハスキーボイスで「すずめの涙」「北空港」(浜圭介とのデュエット)などヒット曲を連発し、88年からNHK「紅白歌合戦」に7年連続で出場した。ところが、活動中の2007年、覚醒剤を所持していたとして逮捕、起訴され、執行猶予付き判決を受けて08年に韓国に帰国していた。帰国後の2015年韓国で麻薬と詐欺疑惑で逮捕され、懲役1年2カ月を言い渡されて服役した。 その後は、徐々に歌手活動を再開。近年はカジノなどで歌唱ショーのステージに立ち、昨年には、日韓の歌手がそれぞれの国の名曲を披露しバトルする韓国の人気音楽番組「韓日歌王戦」にも出演。活動を軌道に乗せてきた。また、韓国内で開いたファンミーティングには日本から多くのファンが駆けつけたという。キリスト教にも入信、今年1月からはボイストレーニングを始めるなど、日本でのステージ復帰に向けた準備を進めている。 今回のディナーショーでは、「すずめの涙」「大阪暮色」「夢おんな」といった自身のヒット曲ほか、日本の名曲も歌唱する予定。 桂は「本当に久しぶりに日本に伺いたいと思います。たくさんの皆様に会いたくて、心がうるうるしています。本当に皆さんとお会いする日を楽しみにしております」とコメント。「いつまでも日本で歌で頑張って、頑張り続けていきたいと思います」と語った。 今後は、東日本大震災の被災地など日本各地で歌唱していく意向を関係者に話しているという。