フィリピン前大統領、ハーグ移送 麻薬戦争でICC出廷へ

【マニラ共同】フィリピンのマルコス大統領は11日夜に記者会見し、マニラの空港で国際刑事裁判所(ICC)の逮捕状を執行したドゥテルテ前大統領(79)を、ICCがあるオランダ・ハーグに向けて航空機で移送したと発表した。12日に到着するとみられる。 ドゥテルテ前大統領が在任中に進めた薬物犯罪対策「麻薬戦争」では少なくとも数千人の容疑者が超法規的に殺されている。ICCは前大統領を拘束下に置いた後、人道に対する罪の疑いで出廷を求める方針。 マルコス政権は、ICCが国際刑事警察機構(ICPO)を通じて前大統領の逮捕を要請した場合、ICPOに参加しているフィリピンは協力する義務があると表明していた。マルコス氏は会見で、11日にICPOから逮捕状を受け取ったため「約束義務を守った」と強調。政治的迫害との見方を否定し、法的な手続きに従ったと訴えた。 マルコス氏は中間選挙の選挙戦でドゥテルテ陣営と全面対決する。

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