「万博の工事に入るには緑ナンバー必要」運送業の名義貸し容疑で逮捕

運送事業の許可を得ていない業者らに名義を貸して事業用の緑ナンバーを不正に利用させたとして、大阪府警は12日、運送会社代表の男2人を貨物自動車運送事業法違反(名義貸し)などの疑いで逮捕したと発表した。 交通捜査課によると、名義を借りた業者は大阪・関西万博や大阪市・夢洲で開業予定の統合型リゾート(IR)の関連工事で土砂を運搬していたといい、40~70代の計10人も同容疑(無許可経営)で逮捕・書類送検した。 昨年1~9月に計約500万円を売り上げており、業者の1人は「万博関連の工事に入るには緑ナンバーが必要だった」と説明したという。 名義貸しの疑いで逮捕されたのはいずれも運送会社代表で、「村上商店」(大阪府岸和田市)の村上勇次(56)と「俵商店」(東大阪市)の俵雅克(61)の両容疑者。 逮捕容疑は昨年4~9月、運送事業の許可を得た名義を別の業者に貸し、登録した事業用の緑ナンバーを不正に利用させたというもの。名義を貸した業者側から月約2万円の支払いがあったことが確認され、2人は容疑を認めているという。(田添聖史)

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