奈良県は児童相談所が受けた虐待が疑われる情報をすべて警察に伝える「全件共有」を4月から始めると明らかにしました。 おととし6月、奈良県橿原市で交際相手の娘の田川星華ちゃん(当時4)に暴行を加え死亡させたとして、大阪府門真市の建設作業員・山下翔也被告(28)が逮捕、起訴されました。 奈良県ではこれまで児童相談所が把握した子どもの虐待が疑われる事案は基本的に必要と判断されたものだけが警察に伝えられていましたが、この事件を受けて有識者は情報共有の不十分さを指摘。 4月からは、すべて電子システムなどを用いて毎日・直接、警察に情報を送る「全件共有」を始めることにしました。 関西では既に大阪府や兵庫県で「全件共有」の取り組みが行われています。