死体遺棄容疑で母と娘を逮捕 遺体は20代息子か、連絡取れず 水戸

水戸市内のアパートから男性の遺体を運び出し車の中に遺棄したとして、水戸署は13日、住居不定、無職、藍原幸枝(50)と娘の理沙(30)の両容疑者を死体遺棄容疑で緊急逮捕した。同居の20代の息子と連絡が取れておらず、遺体は息子とみて調べている。 逮捕容疑は、13日正午ごろ、水戸市元吉田町の自宅アパートから男性の遺体を運び出し、駐車場に止めていた乗用車の中に遺棄したとしている。県警は認否を明らかにしていない。 県警によると、13日午後1時20分ごろ、家賃を滞納していた一家を立ち退かせる強制執行のためアパートを訪問した裁判所職員から「アパートにある布団に大きな染みがあった。事件かもしれない」と水戸署に通報があった。署員がかけつけたがアパートに遺体はなく、13日夜に強制執行で業者が運んだ車の中から布団のようなものにくるまれた男性の遺体が見つかった。車は幸枝容疑者が借りていたもので、遺体はミイラ化していた。 一家は3人暮らし。県警は、遺体の身元の特定を急ぐとともに死亡の経緯についても調べる。 近くに住む女性は13日午前9時ごろ、強制退去に抵抗するなど騒がしい様子を目撃していた。「3人で仲良く買い物に行く姿をよく見ていた。近くでこういう事件があって悲しい」と話していた。【西夏生、斉藤瞳】

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