居場所特定、生配信にリスク 専門家「距離感保って」

東京都新宿区の路上で動画配信中だった女性が刺殺された事件は18日で発生から1週間。警視庁によると、逮捕された高野健一容疑者(42)は配信を通じて女性を知り、勤務先に通い金を貸すようになった。当日は屋外でのライブ配信を見て女性の居場所を特定。専門家は「生配信は視聴者が親近感を抱きやすい。一対一にならず、配信者と視聴者が距離を保つことが重要だ」とする。 11日午前9時50分ごろ、同区の高田馬場駅から300メートルほど離れた住宅街。捜査関係者によると、高野容疑者は山手線を歩いて一周する動画を配信していた佐藤愛里さん(22)を見つけると一直線に駆け寄り、声をかけずに襲いかかったとされる。栃木県小山市の自宅から持参したサバイバルナイフによる刺し傷は上半身を中心に30カ所以上。逃走せずにその場で確保された。 事件前に配信予定を知って上京を決め、当日は動画を見ながら電車で移動し同駅で降りた。捜査幹部は「配信していなければ起き得なかった事件だ」と話す。

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