金属盗容疑でベトナム国籍の男4人逮捕 兵庫など6県で13件、5700万円の被害確認

銅線や金属くずを狙って盗みを繰り返したとして、兵庫県警捜査3課とたつの署などは18日までに、窃盗や建造物侵入の疑いで、住所不定、無職の男(29)=公判中=らベトナム国籍の男4人を逮捕した。県警は、兵庫や岡山、福岡など6県で昨年6~10月、起訴済みの3件を含む13件、計約5700万円相当の被害を確認したという。捜査関係者への取材で分かった。 他に逮捕されたのは、いずれも住所不定で解体作業員の男(26)▽無職の男(35)▽無職の男(28)。 起訴状によると、4人は共謀して昨年10月23日夜から24日朝にかけて、相生市内の金属くず買い取り会社に侵入し、金属くず約3トン(時価約300万円相当)を盗むなどしたとされる。捜査関係者によると、容疑を認めている。 公判や捜査関係者によると、播磨地域で金属盗の被害が相次ぎ警戒していた県警は昨年10月23日、事件への関与が疑われる車2台をたつの市内で確認。車両を追跡し、うち1台に乗車していた2人を宝塚市内で、もう2人を愛知県知多市の金属くず買い取り会社で職務質問した。車内から金属が見つかり、同月24、25日に逮捕した。4人は盗みをする目的で交流サイト(SNS)で知り合ったという。 また、県警は3月4日、4人が持ち込んだ金属くずを盗品と知りながら買い取ったとして、盗品等有償譲り受けと組織犯罪処罰法違反の疑いで、愛知県知多市の金属買い取り会社社長で中国籍の男(36)と、妻で事務員の女(34)を逮捕した。調べに容疑を否認しているという。

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