テレ東「警察密着24時」BPOの見解受け声明「放送倫理上問題ある」の指摘に「一層の再発防止に努める」

テレビ東京は18日、2023年3月に放送した「激録・警察密着24時!!」について、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会から「放送倫理上問題があると判断した」との見解がなされたことを受け、公式サイトを通じて声明を発表した。 23年3月に放送した同番組で、アニメ「鬼滅の刃」に絡む不正競争防止法違反事件を取り上げた際、4人が逮捕されたと放送したが、その後3人が不起訴になったことには言及しなかった。また、4人について「逆ギレ」や「今度は泣き落とし」といったナレーションをつける過剰な演出もあった。同局の石川一郎社長は演出に事実誤認があったとして謝罪。番組の終了と番組担当者及び監督責任者の計2名に対して減給等の社内処分をくだしたことを発表した。 ▼テレビ東京の声明全文 放送人権委員会の見解について 2023年3月28日に放送した「激録・警察密着 24 時!!」について本日、BPO放送人権委員会から「放送倫理上の問題がある」とする見解が通知されました。 本番組をめぐって当社はこれまで、不適切な内容があったことを深く反省し、2024年5月28日にはホームページでのお詫びに加え、お詫び放送をするなどの対応をしてきました。さらに、本番組を今後放送しないことも決めています。また、放送責任に照らして社内処分を実施し、社長、担当役員が報酬の一部を返上しました。 再発防止の取り組みとして、放送前に番組をチェックする専門の部署を新設し、社内外の制作スタッフに対する研修を定期的に行うなど、すでに適正な放送への対策を講じています。当社は今回のBPOの見解を真摯に受け止め、視聴者の皆様の信頼を損なうことのないよう、より一層の再発防止に努めてまいります。

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