交番内で部下の女性に強制わいせつ罪 福岡県警の元警部補を起訴

福岡県警の警部補だった30代男が、交番で部下の女性にわいせつな行為をしたなどとして、強制わいせつと暴行の罪で今年1月に在宅起訴されていたことがわかった。県警は元警部補を停職6カ月の懲戒処分にしたが、被害者保護などを理由に事案を公表していなかった。 朝日新聞が情報公開請求で入手した県警の処分説明書などによると、元警部補は2023年5~6月、所属する警察署管内の交番で部下にわいせつな行為をするなどしたとされる。 捜査関係者によると、県警は被害を把握して以降、関係者から事情聴取を進め、23年12月7日付で元警部補を懲戒処分としたが、逃亡や証拠隠滅の恐れはないとして逮捕はせず、在宅のまま書類送検にした。県警監察官室は「事実関係を調査し、厳正に対処した」としている。元警部補は依願退職したという。 警察官による交番内でのわいせつ事件は昨年12月に熊本県警でも発覚。40代の男が、部下だった20代の女性警察官を仮眠室に呼び出し下半身を触るなどして10日間のけがを負わせた強制わいせつ致傷の罪で、有罪判決を受けた。県警は男を懲戒免職にしたが、被害者保護を理由に公表していなかった。

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