約18年前に死亡したとみられる女児の遺体がコンクリート詰めにされた状態で大阪府八尾市の集合住宅から見つかった事件を巡り、吉村洋文知事は19日、府内の市町村に、所在確認ができない「居所不明」の子供がいないかなどを確認するよう通知することを明らかにした。吉村氏は記者団の取材に「行政としてできることはないか、きちんと振り返るべきだ」と述べた。 吉村氏は通知の趣旨として「関係機関と情報共有し、連携して対応できているかを改めて検討する必要がある」とも説明。未就学児が居所不明となった場合は行政側が把握しにくいなどの課題を上げ、「何らかの手を打たなければならない」とし、府としても対策を検討するとした。 事件では、大阪府警が死体遺棄容疑で女児の叔父にあたる無職、飯森憲幸容疑者(41)=大阪市平野区=を逮捕。女児は岩本玲奈さん(死亡推定当時6~7歳)で、約18年前に腹部に強い力を加えられ、内臓出血で死亡したとみられる。