第2次トランプ政権が発足してから約2カ月。驚きあきれるような言動・決定を繰り返すトランプだが、いまアメリカで話題になっているのが「マイノリティーによる貢献を特に取り上げたコンテンツを削除する」トランプの動きだ。 日本メディアでも3月19日、第二次世界大戦の戦場となった硫黄島で、アメリカ兵が星条旗を掲揚した写真を国防省が削除した問題が報じられている。この写真はピュリッツアー賞も受賞した、歴史的一枚として知られているが、写真の中に先住民の隊員が写っていることが、DEI政策の一環と見なされ、このたびの削除に繋がったものと見られている。 再びトランプ政権が始まったアメリカでは、今どんなニュースが注目され、どう受け止められているのか? 今回の原稿では、日本では詳しくは伝えられない「トランプによる混乱の日々」を複数回によって伝えたい。 3回目の今回は「隠される真実と過剰な嘘」をテーマに解説する。 シリーズ1回目…【日本メディアが伝えないトランプ】就任45日“情報の洪水”との戦い シリーズ2回目…【日本メディアが伝えないトランプ】忠誠心で選ばれた“閣僚人事”