93歳のおばあちゃんがオレオレ詐欺師に立ち向かう!最高齢&のんびりヒーロー誕生「テルマがゆく! 93歳のやさしいリベンジ」6月6日公開

93歳にして初主演を果たしたジューン・スキッブが、オレオレ詐欺師に立ち向かうおばあちゃんを演じた前代未聞のスロー・アクション・コメディ「テルマがゆく! 93歳のやさしいリベンジ」が6月6日に公開されることがわかった。 「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」(2013)でアカデミー賞助演女優賞ノミネートを果たしたスキッブが93歳(2025年3月現在95歳)で、その実年齢と同じ93歳のおばあちゃんを演じ、映画の初主演としては史上最高齢を記録。24年のサンダンス映画祭で上映されるや話題沸騰し、米映画批評サイトのロッテントマトでは98%(批評家)の高評価を記録。登場人物のほとんどがそれほど速く動けない前代未聞のスロー・アクション・コメディだ。 仲良しの孫が逮捕されたと聞き、1万ドルの保釈金を送るように指示されたテルマおばあちゃん。典型的“オレオレ詐欺”に引っかかってしまった彼女だが、そこでヘコたれない。何とか犯人を突き止め、大金を取り戻すことを決意する。トム・クルーズの「ミッション:インポッシブル」にも背中を押され、テルマにとって人生初の大冒険が始まる……。 スキッブは舞台でキャリアを積み、映画はウディ・アレン監督作「アリス」で初出演(この時、すでに60歳)。13年の「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」では、84歳でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされた。そんな超“遅咲き”の彼女にとって、本作は初の主演映画。しかも声優として参加した「インサイド・ヘッド2」(24)など近年は出演作が多数の売れっ子。この後も、スカーレット・ヨハンソンの初監督作「Eleanor the Great」でタイトルロールのエレノアを演じ、2025年の第97回アカデミー賞ではヨハンソンと共にプレゼンターを務めるなど、まさに今キャリアの絶好調にあると言っていいだろう。 テルマの日常の面倒をみる愛すべき孫のダニエル役は、フレッド・ヘッキンジャー。テルマの娘ゲイルに「ボーはおそれている」などのパーカー・ポージー、彼女の夫アランにクラーク・グレッグが扮している。また「時計じかけのオレンジ」(71)などのレジェンド俳優、マルコム・マクダウェルが映画の後半でキーパーソンとして登場。さらにテルマと行動を共にするベン役はリチャード・ラウンドトゥリー。監督・脚本を手掛けたのは、本作が長編初監督のジョシュ・マーゴリン・自身の愛する祖母テルマとの実体験を基に脚本を書き上げた。 予告映像は、オレオレ詐欺からの電話を受けるテルマの姿から始まる。刑務所にいるという孫の為に急いで1万ドルをポスト投函してしまうテルマ。すっかり騙されたことに気づくと、落ち込むどころかリベンジを決意し、お金を取り戻そうと電動スクーターを走らせる。スキッブ自らこなしたというアクションシーンも盛りだくさんで、テルマと一緒に出かける大冒険を予感させる内容となっている。 「テルマがゆく! 93歳のやさしいリベンジ」は、6月6日からTOHOシネマズ シャンテ他全国公開。

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