赤楚衛二「相続探偵」クランクアップに感慨!「ものづくりは面白い。大事な作品になりました」

赤楚衛二が主演を務める日本テレビ系の連続ドラマ「相続探偵」(土曜午後9:00)。3月30日の最終回放送を前に、すべての撮影が終了、クランクアップを迎えた。 「相続探偵」は、「イブニング」(講談社)で2021年から連載されている同名漫画のドラマ版。元弁護士の主人公・灰江七生(赤楚)が個性的な仲間たちと共に難解な相続問題を解決していく斬新なヒューマンミステリーだ。漫画の原作は「SPEC」シリーズ(TBS系)で知られる脚本家・西荻弓絵氏が担当。幾田羊氏が作画を手がけている。ドラマ化にあたり、西荻自らが脚本を執筆し、漫画では気になる形で終わっていた主人公たちの物語がドラマオリジナルで展開される。 主演の赤楚のほか、共演の桜田ひより、矢本悠馬ら全員がそろうシーンで最後の撮影が終わると、スタッフからクランクアップの声が。撮影開始から約5か月間、ともに走り続けてきたキャスト、スタッフが一堂に会し、それぞれに花束が手渡された。各キャストからは、これまでの撮影に対する熱い思いが語られ、感動的な終幕となった。 赤楚は「この5か月間、本当にお疲れさまでした。今振り返ると、最初の本読みがとても懐かしく感じますね。あの頃の自分は、まだ灰江七生というキャラクターをつかみきれていなくて、正直、不安も大きかったですし、皆さんにもご心配をおかけしていたと思います。でも、いざ現場に入ってみると、スタッフの皆さんが本当に温かく迎えてくださって、なんとか乗り越えることができました」と、撮影初期の不安と周囲のサポートへの感謝を語る。 加えて、「そして何より、僕たち3人のチームが最高でした。現場でのやりとりも芝居も本当に楽しくて、3人でのシーンは演じていて一番楽しかったです。回を重ねるごとにキャラクターが深まっていき、遊びの幅も広がっていくのを感じながら、阿吽の呼吸で芝居ができるようになっていく感覚が、とてもうれしかったです。今回、『相続探偵』という作品に出合えたこと、心からうれしく思っています。この現場で改めて『ものづくりって、本当に面白いな』と感じましたし、『この仕事をこれからもずっと続けていきたい』と強く思わせてくれた、大事な作品になりました。スタッフ・キャストの皆さん、すべての方々に感謝しています。本当に、ありがとうございました!」と、作品を通じて得た充実感と将来への決意を述べた。 休学中の医大生アシスタント・三富令子役を演じた桜田は、「去年の11月に撮影が始まり、あの頃は『今日はちょっと暑いねー』なんて言いながら撮影していたのが、いつの間にか寒さが増していって。気付けば春の気配が近づいていて、こんなにも長い期間、皆さんと一緒に時間を過ごしてきたんだなと、改めて実感しています。そのような時間を通じて、皆さんと一緒にイチから素晴らしい作品を作り上げることができて、本当に楽しかったです。また皆さんとご一緒できるように、これからも頑張ります。本当にありがとうございました!」と、5か月間の撮影期間を振り返り充実感をにじませた。 そして、元警視庁科捜研エース研究員の経歴を持つ朝永秀樹役を務めた矢本は、「去年11月から5か月間、スタッフの皆さんが本当にアットホームで、いつも優しく接してくださったので、つい甘えてしまって…悪ふざけやイタズラして困らせてしまったこと、すみませんでした(笑)。物語が進むにつれて、演じた朝永のキャラクターがどんどん濃くなっていくのも楽しみでしたし、毎回登場するゲストの皆さんも魅力的で、外から見ていてもワクワクするような現場でした。何より、桜田さんが僕らをしっかり引っ張ってくださって本当に助けられましたし、赤楚くんも、初日から今日まで膨大なセリフ量と難しい言葉を本当にしっかりと演じていて…改めて、本当にすごいなと感じました。本当にありがとうございました!」と、和気あいあいとした現場の雰囲気や共演者への敬意を示した。 「最終話」。相続探偵・灰江七生(赤楚)のもとに、ハゲタカこと羽毛田香(三浦貴大)から遺言書が届く。18年前のバス事故で“居眠り運転”の汚名を着せられた父・和宏(鈴木浩介)の無念を晴らすため、実の父親で法曹界の重鎮・地鶏健吾(加藤雅也)の悪事を暴こうとする灰江。しかし、共に闘ってきた羽毛田が何者かの襲撃に遭い、消息不明に。羽毛田の行方を捜す灰江のもとに、あるメッセージを託した羽毛田の遺言書が届く。 一方、灰江の力になろうとする令子(桜田)は、バス事故の裁判を担当した元裁判官・煤田公明(水橋研二)を命懸けで説得し、真実を証言することを約束させる。地鶏の圧力によって誤った判決を出した煤田の証言があれば、国家賠償請求で闘える。「私もお手伝いさせてください」と、灰江をサポートしようとする令子。しかし、これ以上、仲間を危険な目に遭わせたくない灰江は、「君には関係ないことだ。二度と俺に関わるな」と令子を突き放す。 煤田の証言と、地鶏を追い落とす新たなネタを武器に、いよいよ国を相手に国家賠償請求訴訟を起こそうとする灰江。しかしその矢先、灰江の事務所に刑事たちがやってきて、灰江と朝永(矢本)は逮捕されてしまう。果たして相続探偵・灰江七生は父の無念を晴らせるか!? 鍵を握る“三つの遺言書”。そのすべての謎が明かされる衝撃の最終回は見逃せない。

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