悪質な落書き共通点も…同一犯?逮捕の男2人の関連捜査、萬代橋では消す作業【新潟】

国土交通省は、8日から萬代橋の周辺に書かれた落書きの除去作業を始めました。落書きの形には共通点も見られることから、警察は同一犯の可能性も視野に捜査しています。 機械で吹きつけているのは、重曹入りのお湯です。国土交通省新潟国道事務所は、8日から萬代橋近くの広場で落書きの除去作業を始めました。時間をかけて溶剤で塗料を溶かしたあと、高い圧力をかけたお湯で洗ってようやく色が薄れました。 重要文化財である萬代橋と、その周辺でスプレーのようなものによる落書きが見つかったのは3月21日。 ■入澤芽生記者 「萬代橋の上なんですが、赤と白のインクでしょうか。文字のようなものが書かれています。」 広場の壁には、縦1.1m・横4.1mもの大きな落書きが残されていました。3日後には橋の欄干でも落書きを発見。さらに、400m離れた柳都大橋や県庁近くの千歳大橋でも見つかっています。 じつは、これらの落書きには共通点がありました。いずれも〝25〟と読める数字のようなものが書かれているのです。被害は、古町エリアにも及びました。 ■柿木哲哉記者 「現場は、NEXT21や多くの商店が並ぶエリア。こちらアーケードの上の部分にのぼって書いたのでしょうか。似たようなシルエットの落書きがされています。」 ■被害に遭ったビルのオーナー 「こういう目立つところにこれだけ書かれるのは、やった人たちにとってはアピールかもしれないけど、表現の仕方が違うなと思います。」 この落書きを消す費用は17万円あまり。火災保険で賄う予定だそうです。 ■白井希咲記者 「新潟市中央区古町、建物の2階部分には横幅約2mにおよぶ落書きが確認できます。」 UXの記者が調べたところ【25】と読める落書きが、古町エリアの4カ所で確認できました。 そして、4月4日。警察は古町地区のビルの窓や外壁に【25】などと落書きをした疑いで、神奈川県の19歳の男2人を逮捕しました。捜査関係者によりますと、2人は運転免許を取るための合宿で新潟市に滞在していたということで、警察は萬代橋や他の落書きとの関連を調べています。 建造物への落書きは5年以下の懲役に。萬代橋のような重要文化財に落書きをした場合は、5年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金が科される可能性があります。 ■新潟国道事務所 瀧澤秀則副所長 「落書きは景観を損ねるだけでなく、犯罪でもあり決して許されるものではないので、絶対にやめていただきたい。」

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加