フジテレビの新情報番組「サン!シャイン」(月~金曜前8・14)が10日に放送されたが、前日に判明したフジテレビをめぐる不適切問題には全く触れなかった。 「大人たちがニュースの喜怒哀楽を共有するニュース情報番組」がコンセプトの同番組はこの日、トランプ米大統領が高関税政策の一部を留保したことや日経平均株価の乱高下、トランプ米政権の高関税や物価高対策の一環として与党内で一律3~5万円程度の現金給付案が浮上していること、また、カンボジアを拠点に大阪市の高齢女性から還付金名目で現金をだまし取ったとして、電子計算機使用詐欺などの疑いで、暴走族「関東連合」の元メンバーらが逮捕された事件などを放送。MCの谷原章介、スペシャルキャスターの杉村太蔵らがそれぞれについて見解を述べるなどした。 前日9日には、フジテレビが同局の報道番組「Live News イット!」メインキャスターを務める元NHKアナウンサーの青井実氏(44)に不適切な言動があったことを報告。また、3月末をもって終了した同局の深夜バラエティー「オールナイトフジコ」出演者の未成年飲酒が発覚するなど、不祥事が相次いでいた。 「サン!シャイン」では、前週も元タレント中居正広氏の性暴力に端を発するフジテレビの問題で被害女性が代理人弁護士を通じて公表したコメント、民放連がフジの対応には「人権意識とコンプライアンスに著しく欠けるところがあった」としてフジを厳重注意したことなどを他局の情報番組が報じる中、3日連続で全く報じなかった。