闇を抱える錦戸亮“真野”の表情に釘付け 新木優子“沢口”の初々しい姿も<トレース〜科捜研の男〜>

独自の着眼点と膨大な知識、高い鑑定技術を持つ真野礼二(錦戸亮)が主人公のドラマ「トレース〜科捜研の男〜」(2019年、フジテレビ系)が今、FODとTVerで順次無料配信中だ。真実のかけらを見つけて亡くなった被害者の無念を晴らしていく第1話を振り返る。(以下、ネタバレがあります) ■錦戸亮の月9初主演ドラマ「トレース〜科捜研の男〜」 2019年放送の「トレース〜科捜研の男〜」の原作は、元科捜研の古賀慶による漫画「トレース 科捜研法医研究員の追想」。錦戸亮は本作で“月9”初主演を果たしたことでも話題になった。 物語は、ある陰惨な過去を持ち、影のある科捜研法医研究員・真野礼二(錦戸)が、真実のかけらを見つけて亡くなった被害者の思いや無念を明らかにしていくというもの。 第1話では、法医研究員・真野が、現場の痕跡から被害者らの思いを明らかにするというストーリーが展開された。 ■ベテラン刑事・虎丸と衝突する真野 初回放送は、切断された人間の手首が発見されるところからスタート。警視庁捜査一課の刑事・虎丸良平(船越英一郎)がイベント会場で発見された、切断された左手の鑑定結果を聞きに来たところから物語は大きく動き出す。 鑑定を担当した真野が付着物の中から珪藻と通常の20倍のマンガンが検出されたことを伝える。それを聞き虎丸は、即座に多摩川の捜索に向かおうとするのだが、真野は「多摩川を探しても意味がない」と告げる。これには虎丸は「捜査方針に口を出すのか!」と真野に対して激怒した。 しかし、真野は引く様子もなく、おもむろに臨場の準備。特殊な珪藻の生息域で、域内にマンガン鉱山の跡地がある日原川に向かうと言い出すのであった。 これを見ていた法医科長の海塚律子(小雪)は新人研究員の沢口ノンナ(新木優子)に「しばらく彼について学びなさい」と同行を指示。すると、そこで真野とノンナは、バラバラに切断された女性の遺体と土に埋められた一輪の花を見つけたのであった。 これには新人研究員の沢口、相当なショックを受ける。見慣れることのない死体、鼻にまとわりつく死臭を退勤後も引きずる姿はなんとも初々しく、科捜研で働く先輩たちからいじられている姿が印象的だった。 司法解剖の結果、死体は10の部位に切断されており、死因は心臓を刃物で刺されたことによる失血死。死亡推定時刻は4日前の深夜だった。ここから科捜研、そして警視庁は真実に辿り着こうと、被害者の周辺の人間をあたっていく。すると、被害者が恒常的に暴力を受けていたことを示す痕跡が見つかっていくのだが…。事件は思わぬ展開へと進んでいく。この結末は、きっと誰も予想できないに違いない。ぜひとも入り組んだ、物語の展開を見逃さないでほしい。 ■闇を抱える“真野”、その理由は? また、この真野という男、どこかに闇を抱えている印象。ノンナの発した“正義”という言葉に過敏になるのはなぜなのかという謎を残して第1話は終了する。この時の表情は、さすがの錦戸。次回以降の放送も見たくなる、冷静さと怒りを交えた絶妙な表情に視聴者は釘付けになったはずだ。 続く第2話は、ある大学病院の教授がパーティー会場で転落死しているのを娘・有里(関めぐみ)が発見するところからスタート。虎丸に誤認逮捕の可能性が浮上するという展開が繰り広げられた。「トレース~科捜研の男~」は現在第5話まで無料配信中だ。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加