広まるオンラインゲーム 愛知・高校生遺棄もゲームで知り合う

愛知県一宮市で住宅のクローゼットから、東京都の女子高校生の遺体が見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された男と高校生が知り合ったきっかけは、人気オンラインゲームの「フォートナイト」だったとされる。 銃などの武器を持つキャラクターを操作して遊ぶゲームで、スマートフォンでもプレーできる。捜査関係者によると、2人は数年前にこのゲームで知り合い、交友を深めていたという。 逮捕されたのは、無職江口真先容疑者(21)。県警によると、江口容疑者は3月31日夜、自宅2階のクローゼット内に東京都葛飾区の高校生、加藤和華さん(16)の遺体を放置し、遺棄した疑いがある。他の都道府県の警察から31日に愛知県警に「女性が行方不明になっており、容疑者宅にいる可能性がある」と安否確認の依頼があり、警察官が訪問して遺体を発見した。 捜査関係者によると、加藤さんは28日に「ネットゲームの友達の家に何日間か泊まりに行く」と家族に告げて家を出たが、29日午後以降、連絡が取れなくなっていた。加藤さんは28日に新幹線で東京から名古屋に移動し、容疑者宅で過ごしていたという。江口容疑者は殺害への関与を認める供述をしており、県警は今月21日にも殺人容疑で再逮捕する方針。 若者を中心に人気のオンラインゲーム。その市場規模は急速に拡大してきた。経済産業省によると、2023年時点で推定約1兆2600億円に上り、10年前と比較すると約1.5倍の規模だ。スマートフォンの普及や新型コロナ禍での巣ごもり需要などが背景にあるとみられる。

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