古庄町長が辞職願提出へ 長崎・佐々町の官製談合事件 町議と同日選に

長崎県北松佐々町発注の公共工事の入札を巡る官製談合事件で、同町は22日、官製談合防止法違反(入札妨害)などの罪で逮捕、追起訴された町長の古庄剛被告(78)が、23日に町議会議長宛の辞職願を提出すると発表した。6月10日告示、同15日投開票で予定される町長選は、町議選との同日選日程を動かさずに実施される見通し。関係者によると、古庄町長は22日までに保釈された。 町議会事務局によると、古庄町長の代理人弁護士から「23日に提出する」と連絡があった。3月8日の逮捕後、辞職の意向は示していたものの、辞職願は提出していなかった。 同町では「逮捕された人が提出をわざと遅らせ、日程を決めるのはおかしい」との声が出ていた。代理人弁護士は「町長選のみ別日に実施した場合の町の財政負担をおもんぱかった」と説明していた。 公職選挙法の規定では、辞職願が町長から議長に提出された場合、選挙管理委員会に通知した翌日から50日以内に町長選が実施される。町によると、23日に提出された場合は6月の町長選日程を前倒しせずに済むという。町長選には、元町議と元町職員の2人が立候補を表明している。

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