主演は阿部寛に決定、浅倉秋成原作の映画「俺ではない炎上」は9月公開 特報も解禁

阿部寛が、映画「俺ではない炎上」の主演を務めることが明らかに。特報映像とティザービジュアルが解禁されたほか、公開日が9月26日であることもわかった。 「六人の嘘つきな大学生」で知られる作家・浅倉秋成による同名小説をもとにした本作は、ある日突然“女子大生殺害犯”とされた男・山縣泰介を主人公とする炎上逃亡ミステリー。彼の実名や写真がネットで拡散され大炎上してしまい、事件とは関係がないにもかかわらず誰1人として信じてくれない状況下に置かれる。身に覚えのない事件で世間から追いかけ回される大手ハウスメーカーの営業部長・山縣を阿部が演じた。 監督は「AWAKE」の山田篤宏が務め、脚本は「ディア・ファミリー」の林民夫が担当した。阿部はオファー時を振り返り「SNSでの無責任な拡散、根拠のない炎上、そして家族との絆の再構築──これらが一つのドラマとして融合していて、非常にチャレンジングでやりがいのある作品になると感じました」とつづる。山田、原作者の浅倉、プロデューサー・筒井竜平のコメントも下部に掲載した。 このたびYouTubeで公開された映像には、事件の犯人を憶測だけで語るSNSの投稿群や、私人逮捕に名乗りを上げる配信者、山縣が「私は無実です!」と訴える様子などが映し出された。ビジュアルは、“炎上まとめ速報”というSNSアカウントが、帽子とランニングウェアに身を包んだ山縣の写真を投稿しているデザインとなっている。 「俺ではない炎上」の配給は松竹が担当。 ■ 阿部寛 コメント オファーをいただいたとき、まず「この物語には現代社会の問題が色濃く反映されている」と感じました。SNSでの無責任な拡散、根拠のない炎上、そして家族との絆の再構築──これらが一つのドラマとして融合していて、非常にチャレンジングでやりがいのある作品になると感じました。逃げながら人間性を取り戻していく男の姿は、シリアスであればあるほど滑稽でもあり、演じるうえで細やかな感情の起伏が求められた。人間としての弱さ、強さ、そのどちらも丁寧に表現したいと思いました。この作品を通して、家族や人とのつながりの大切さを改めて感じてもらえたら嬉しいです。 ■ 山田篤宏 コメント 本格的なサスペンス・ミステリーでありながら、どこかユーモアのある原作の世界観の中で、国民的スターである阿部さんの魅力をどうやって丸裸にしようかと考えて撮影に臨みました。SNSという現代的なテーマを扱っていますが、決して敷居の高くない、誰にでも楽しんで頂けるエンターテイメントに仕上がりつつあると思います。ご期待ください! ■ 浅倉秋成 コメント 現代で起こりうる最悪の悲劇って何だろう。考えた結果、私が辿りついたのは、無実の罪を着せられたことによる大炎上でした。まったく心当たりがない。なのに、巧妙に犯罪者に仕立て上げられている。助けを求めても、弁明をしても、誰も手を差し伸べてくれない。どころか、状況はひたすらに悪くなっていくばかり。 肉体的にも精神的にも限界まで追い詰められていく主人公を書こうと奮闘したものですから、今作を映画にしていただけると聞いたとき、きっと主演の方は主人公と同様、とんでもなく苦しい思いをされるに違いないと予感しました。阿部寛さん、申し訳ありません。本当に本当に、完成が楽しみで仕方がありません。 ■ 筒井竜平(プロデューサー)コメント ある日突然【殺人犯】として世間に個人情報が晒されてしまった主人公、山縣泰介。 身に覚えは全くないが、逃げる他なく───。 浅倉秋成さんの書かれた小説「俺ではない炎上」は、現実と地続きで圧倒的にリアルな掴みで始まります。瞬く間に犯人と断定され、身近な人だけでなく、赤の他人からも好き放題に言われる、いわゆる炎上状態に。「俺は悪くない」「誰が俺をハメたんだ?」仕事も家庭も真面目に一生懸命やってきたはずの主人公が「もうどうなってもいい…」というところまで追い込まれていく様は、サスペンスを超えて、もはや滑稽にも見えてきます。しかし、我々はそれを笑っている場合なのでしょうか? 明日は我が身!? ノンストップ炎上エンターテイメント開幕! 今回、主人公、山縣泰介を阿部寛さんが演じて下さいました。 映画化企画立ち上げ当初からの念願が叶った次第です! 映画館でご覧いただける日を楽しみにしております。 Ⓒ2025「俺ではない炎上」製作委員会 Ⓒ浅倉秋成/双葉社

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加