富士河口湖町で私有地の樹木23本の枝を無断で伐採したとして逮捕された中国籍の男が28日、送検されました。男は隣接するホテルの経営者で、再三にわたって富士山の眺めをさえぎる樹木の伐採を求めていたということです。 雄大な富士山を望む河口湖畔にある保養所です。この保養所では4年前、ある異変が起きていました。 被害にあった保養所の関係者 「この辺りの木の枝を切られてしまって。切り株の根元に穴を開けられ除草剤を入れられてしまったので、枯れてしまうと困るからこちらが伐採をせざるを得なかった。ひどいですよね」 保養所の敷地内には伐採された樹木の切り株が今も残されています。 警察は2021年12月から翌22年12月にかけて23本の樹木の枝を無断で伐採し、除草剤で枯れさせた器物損壊の疑いで、これまでに中国籍の男4人を逮捕。このうち、主犯格で伐採などを指示したとされる千葉県松戸市の秋山雅治ことグオ・ヤチュアン容疑者(52)を28日、送検しました。 グオ容疑者は保養所に隣接するホテルの経営者で、保養所側に対して再三、あることを求めてきたといいます。 被害にあった保養所の関係者 「木を切ってほしいという話です。プライバシーであるとか切る費用はどうするかとか、話し合っている途中というか決裂した後に気付いたら木が切られてた」 防犯カメラの解析や聞き込み捜査などから実行犯役の3人とグオ容疑者の関与が浮上。実行犯役の3人のうち1人については、すでに甲府地裁が罰金30万円の有罪判決を言い渡しています。 調べに対し、グオ容疑者は容疑を認めているということで、警察は詳しい動機などについて調べています。