今年3月、北海道空知地方のコンビニエンスストアのATMで、不正に入手したキャッシュカードを使って現金160万円を引き出し、盗んだとして、いわゆる「出し子」とみられる19歳の男が再逮捕されました。 窃盗の疑いで逮捕されたのは、札幌市豊平区に住む19歳の職業不詳の男です。 男は3月4日、氏名不詳者と共謀して、空知地方の2軒のコンビニエンスストアのATMで、不正に入手したキャッシュカード3枚を使って、合わせて9回にわたり現金160万円を引き出して盗んだ疑いが持たれています。 キャッシュカードの持ち主は空知地方の被害者2人で、このうち1人が警察に通報。さらに金融機関からの通報でも事件が発覚しました。 男は今年2月、恵庭市に住む20歳の男らと共謀して、札幌市手稲区に住む女性からキャッシュカード5枚をだまし取り、コンビニエンスストアのATMから金を引き出そうとした、特殊詐欺と窃盗未遂の容疑でも逮捕されていました。 さらに今年3月には、今回の事件と同様に、不正に入手したキャッシュカードで、空知地方のコンビニエンスストアのATMから現金120万円を引き出した窃盗の容疑でも逮捕されています。 警察は、19歳の男の余罪を捜査する中で、防犯カメラの映像などから今回の容疑を特定したということです。 男は警察の取り調べに対し、容疑を否認しています。 警察は、男を犯行グループの金を引き出す「出し子」とみていて、さらなる余罪についても調べを進めています。