収賄の疑いで逮捕された福岡県直方市の職員の男が、業者に見積額の上乗せを助言していたことが新たに分かりました。 直方市・建築管理課の森健悟容疑者(43)は、2020年から2024年にかけ、市の施設の修繕工事を行う業者の選定をめぐり、工事会社に便宜を図った見返りに電動工具など十数点、合わせて25万円相当を受け取った収賄の疑いがもたれています。 捜査関係者によりますと、森容疑者は、工事会社が作成した見積価格が自身が見積もった金額より低かった場合に、「もう少し上げてもいい」などと電話などで業者に見積額の上乗せを助言していたことが新たにわかりました。 助言は複数の工事で行われていて、業者は当初の見積額より高額で受注していました。 警察は、こうした助言が公務員の不正行為に当たる可能性があるとみて、収賄罪よりも刑罰が重い加重収賄罪の適用も視野に捜査を進めています。