「金けちって子供が死んだらどうするんですか」読売テレビ解説委員、学校安全対策でテーブルたたき熱弁

読売テレビ特別解説委員の高岡達之氏は10日、日本テレビ系「サタデーLIVE ニュース ジグザグ」(土曜午前11時55分)に生出演し、8日に東京都立川市の市立小学校に男2人が侵入し、教職員5人が負傷した事件をめぐり、今度学校で取るべき警備対応について持論を力説した。 立川市の事件では、市立小学校に侵入した20代と40代の男2人が、校舎内で暴れて窓ガラスを割るなどし、男を取り押さえようとした校長ら教職員5人が負傷した。男2人は同校に子供を通わせる母親の知人とみられており、暴行容疑で現行犯逮捕された。警視庁は9日、容疑を傷害や建造物侵入などに切り替えて送検。母親は当日、児童間のトラブルについて担任と面談していたが話し合いがまとまらず、1度学校を離れた後で男2人とともに学校に戻り、男2人が犯行に及んだとみられている。 高岡氏は、2001年6月に大阪府池田市の大阪教育大付属池田小で発生した児童無差別殺傷事件に言及しながら、「あの事件を機に、防犯カメラの導入や親御さんに連絡をしたりと、いろんな手は尽くした。ただ、もう断言していいと思う。今回のように保護者が(加害者を)引き入れてしまうケースもあり、米国のように、警察官に当たる人を常駐させることを考えるべきだと思う」と訴えた。 今回の事件で児童にけが人はいなかった。高岡氏は「先生方が命がけで子供を守った(結果)」とした上で、「目の前で刃物を持った人間に刃物を突き付けられた経験が、私にはあります。拳銃を向けられた経験もあります。普通の人は(対応するのは)無理です」と自身の経験に触れながら、刃物や拳銃といった凶器を手にした人物に一般の人が立ち向かうのは困難との認識を示した。 その上で「やはり警察を退職した方とか(を常駐させる)。それで予算がかかる(というなら)、金をけちって子供が死んだらどうするんですか、この国はと、私は申し上げたい」と、テーブルを「ドン」とたたきながら、持論を訴えた。

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