「特別な枠を持っている」元大手生保社員の男(38) 詐欺の罪で11日までに起訴 手口の一部が明らかに 長野

長野市の女性にうその投資話を持ちかけ現金をだまし取ったとして大手生命保険会社に務めていた男が逮捕・起訴された事件で、警察は多額の余罪があるとみて調べています。 この事件で男の具体的な手口の一部が明らかになりました。 結婚式の2次会で笑顔で写真に写る男。 詐欺の罪で逮捕・起訴されている、東京都港区の保険コンサルタント・小林貴則被告38歳です。 メットライフ生命保険の元社員だった小林被告。 起訴状などによりますと、2022年7月、顧客だった長野市の30代の女性にうその投資話を持ちかけ、現金700万円をだまし取ったとされています。 今回、明らかになった手口はこうです。 舞台となったのは長野市内の飲食店。 (小林被告)「ドコモの子会社の債券があって僕は特別な少ない枠を持っている。今しか購入できない。債券を700万円分購入すると1か月に14万円の配当金が出る」 さらに翌日にはアプリのメッセージで。 (小林被告)「預けた分は原則1年ごとに返ってくるけど、オレも含めてみんな継続でお願いしているだけで1年のタイミングで引き出しもできる」 警察によりますと、小林被告は「最初からだまし取るつもりはなかった」などと容疑を一部否認しているということです。 警察は、余罪が多数あるとみて調べを進めています。 夫が小林被告から同様の被害を受けたという別の長野市内の30代の女性。 (夫が被害を受けた女性)「大手の会社だったからというのもあると思います。爽やかな営業の人でちゃんと保険の説明もしてくれた」 小林被告の顧客だった夫が受けた被害は1000万円ほどにのぼるといいます。 メットライフ生命は取材に対し「元社員の行為でご迷惑をおかけしていることは誠に遺憾。再発防止に務めてまいります」としています。 女性は、小林被告が会社に勤務していたときに持ちかけてきた話だとして、責任があるのではと訴えています。 (夫が被害を受けた女性)「家を買うとか老後とか何かあったときのためのお金だったのでもうそれが手元にないというのが不安。誠意を持って謝罪するということをまずしてほしい」

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