ストーカー、被害者安全最優先で 警察庁、川崎事件受け全国へ通達

神奈川県警にストーカー被害を相談していた川崎市の岡崎彩咲陽さん(20)が、元交際相手の自宅から遺体で発見されたことを受け、警察庁は12日、各都道府県警に対して、警察本部と署が緊密に連携し、被害者の安全確保を最優先に対応するよう求める通達を出した。事件を巡っては、神奈川県警が検証チームを立ち上げ、一連の対応が適切だったかどうかについて確認を進めている。 警察庁は昨年5月、ストーカー事案などの人身安全関連の対応について通達を発出。「認知した段階では危害が加えられる危険性や切迫性を正確に把握することが困難な一方、事態が急展開して重大事件に発展する恐れが極めて高い」として、被害者らの安全確保を最優先に対処するよう指示していた。川崎の事件を踏まえ、警察庁は通達を再度確認し、対応を徹底するよう求めた。 岡崎さんは昨年12月、元交際相手白井秀征容疑者(27)=死体遺棄容疑で逮捕=からの付きまとい被害などを川崎臨港署に繰り返し相談。同20日に行方不明となった。

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