「尹錫悦、戒厳2回、3回すればいいと言った」…首防司副官が法廷で証言

「思っていたのと非常に異なっているため戸惑っており、一種の裏切られた気持ちを抱きました」 12日、尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領の内乱事件の第3回公判に証人として出廷した陸軍首都防衛司令部のオ・サンベ副官(大尉)はそう述べた。12・3非常戒厳後に「逮捕の『逮』の字も言っていない」という尹前大統領の弁護団の主張に対する反応だ。同氏はイ・ジヌ前首防司令官の副官で、非常戒厳時にイ前司令官が車の中で尹前大統領から指示を受けていた際に隣にいた。憲法裁判所は先月4日に尹前大統領を罷免した際に、尹前大統領がイ前司令官に「国会議員を引きずり出せ」と指示したという通話内容をオ副官が聞いたということを決定文に明示してもいる。 オ副官はこの日も、尹前大統領が「(国会)本会議場に行き、4人が(国会議員を)1人ずつ背負って出てこいと言え」と指示しているのを直に聞いたと証言した。続いて「イ前司令官との通話で(尹前大統領が)『銃を撃ってでもドアを壊して中に入っていって引きずり出せ』と言った。イ前司令官が衝撃を受けたように返事をしないでいると、返事を強いるような態度だった」と説明した。 オ副官はまた、「(尹前大統領は)実際に(国会議員)190人が出てきたかどうか確認できないから、(やっていたことを)続けろという趣旨のことを言った。自分は(非常戒厳を)宣布する前に兵力をあらかじめ動かすべきだと言ったのに、みなに反対されて事が思い通りにいかなかったという趣旨、決議があがっても2度3度と戒厳すればよいという趣旨のことを言っていたと記憶している」と付け加えた。 そして、検察の取り調べの初期は供述しなかったにもかかわらず翻意した理由を問われ、「それまでは被告人(尹前大統領)が法理的に正しいことをし、責任をすべて取ると思っていたが、(国会議員逮捕指示などを否認する)弁護団の記者会見を見て、私が知っている事実と異なる話をしていたため、真実を明らかにする一助となりたいと思った」と答えた。 キム・ジウン、オ・ヨンソ、チャン・ヒョヌン記者 (お問い合わせ [email protected] )

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