不正アクセスで入手した他人の「決済バーコード」を使って、高知市の量販店から商品をだまし取った疑いで、住居不定無職の36歳の男が逮捕されました。男は、匿名・流動型犯罪グループ「トクリュウ」の"上位者"とみられています。 逮捕されたのは、住所不定・無職の、36歳の男です。高知県警の調べによりますと、男は2024年7月、東京都内に本社を置くインターネット関連サービス企業のコンピューターに不正アクセスして、5人分の「他人の決済バーコード」を入手。その後、共犯者と共謀のうえ、高知市の量販店でインパクトドライバーなどの工具5個・販売価格合わせて9万9000円相当を購入し、だまし取った疑いが持たれています。 ※逮捕容疑は「不正アクセス行為の禁止等に関する法令違反」「詐欺容疑」 だまし取った工具は売却され、共犯者が売上金を暗号資産に変えて男に送っていたということです。 決済バーコードの本来の持ち主が身に覚えのない購入履歴に気づき被害が発覚。 高知県警のサイバー犯罪対策課が捜査したところ、男の犯行の可能性が高まり逮捕したということです。 調べに対し男は「わからない。弁護士と相談します」と容疑を否認する供述をしているということです。 今回の事件は匿名・流動型犯罪グループ「トクリュウ」による犯行と見られていて、逮捕された男は商品購入の実行役や、実行役のリクルーターをSNSで募った「上位者」と見られています。 同様の被害の相談が全国から寄せられていて、高知県警は県外の警察とも連携しながら事件の全容解明を進める方針です。