茨城県警土浦署は14日、土浦市指定上下水道組合から約251万円を着服したとして、業務上横領の疑いで、元同組合事務局長で同市、介護施設職員、男(47)を逮捕した。同署によると、「生活費に使った」と容疑を認めている。同署は余罪があるとみて調べている。 逮捕容疑は同組合の小切手を利用し、2020年9月14日から22年2月10日までの間、計6回にわたって金融機関で換金し、男が管理する銀行口座に計251万2840円を振り込ませた疑い。 同署などによると、男は14年3月から23年6月まで、同組合事務局長として資金管理などの経理業務を担当。21~22年ごろに自宅を建てた際、外構工事を担当した同組合の理事の1人が、自動で開閉する門扉を設置するなどの羽振りのよさを不審に感じ、組合の伝票や資金を調べ、横領が発覚した。 本人も認めたため、同組合は23年6月に懲戒解雇し、同署に被害を申告した。男は解雇後、毎月3~4万円ずつ弁済しているという。 元事務局長の逮捕について、同組合の代表理事(70)は「極めて残念。役員として責任を痛感した」と話した。