今年4月、松江市の40代女性が200万円をだまし取られる特殊詐欺被害にあったことがわかりました。 警察によりますと、今年4月25日、松江市に住む40代の女性の携帯電話に「+」から始まる電話番号で、通信事業者の「オノ」を名乗る男から、「あなたの名義の携帯電話番号が迷惑メールに利用されており、2時間後に電話が止まります」と電話がありました。 40代の女性が、心当たりがないと答えると、福岡県警捜査二課の「坂東豊」と名乗る男に電話が転送され、「坂東豊」から、「投資詐欺の主犯格を捕まえたところ、数百万円をあなたに渡したと話しており、あなたは逮捕される」等と言われ、通信用アプリをインストールするように指示されました。 そして、福岡県警捜査二課の「坂東豊」を名乗る男から、「優先調査という無実を証明するために優先的に調査する方法がある」「検察官と優先調査の話をして欲しい」と言われ、検察官「沖田理子」と名乗る女に、電話をつながれました。 検察官「沖田理子」を名乗る女は被害者の女性に、「あなたは犯人の立場だ」と言って、女性を相手にせず、女性は福岡県警捜査二課の「坂東豊」を名乗る男に「毎日、あなたの行動を連絡することで信用が得られる」と言われたため、その後約1週間、通信用アプリで「坂東豊」に自分の行動を連絡し続け、その間も「坂東豊」や「沖田理子」から何度か被害女性に連絡があったとのことです。 その後、被害者の女性は、検察官「沖田理子」から、「身柄を拘束されるか、一時金を預けて在宅捜査にするのか選びなさい」と言われたため、5月2日、相手が指定する口座に200万円を振り込みました。 不審に思った女性が5月3日に警察に相談したことで、詐欺被害が判明しました。 警察では、警察や検察が捜査のために、現金を振り込むよう指示することはない、「あなたが捜査対象となっている」等の電話があった場合は、一旦電話を切り、最寄りの警察署等に相談してほしいと、注意を呼び掛けています。