トランプの恩赦で釈放された議事堂襲撃事件の暴徒たちが「荒稼ぎ」している オリジナルグッズや寄付で…

1月、ドナルド・トランプ大統領の与えた恩赦により、2021年の米連邦議会議事堂襲撃事件で有罪とされていた約1600人が釈放された。 そのなかの一人であり、襲撃事件では警官を殴打したとして有罪判決を受けていたクリストファー・クアグリンはいま、事件が起こった1月(=January)6日に由来する「J6 Hostages(人質)」とプリントされたオリジナルのTシャツを50ドル(約7300円)で販売している。 彼はまた、刑務所の非人道的な状況を訴えるため、自身が全米22ヵ所をめぐる「フリーダムツアー」なるものへの寄付を募っており、すでに2万2000ドル(約320万円)を集めたという。 Xで「J6元重罪犯」と名乗るマーク・ミドルトンは、妻とキャンピングカーで全米横断ツアーをするため、「フリーダム・ファンド」という基金を設立し、寄付を募っている。夫妻は司法制度や法執行機関、そして刑務所制度の「腐敗」について、自分たちのメッセージを広めたいと考えている。 同じく襲撃事件に参加して逮捕されたアダム・ジョンソンは、ナンシー・ペロシ元下院議長の演台を本会議場から持ち出したことで有名になった。彼は釈放後、自らのオンラインショップを立ち上げ、演台を運ぶ自らのシルエットをプリントしたミニチュアの演台(200ドル、約3万円)やマグカップ(20ドル、約3000円)、クーラーバッグ(30ドル、約4400円)などのオリジナルグッズを販売している。 米紙「ワシントン・ポスト」は、オンラインで自らを「J6ers」と名乗ったうえで、ポッドキャストを配信したり、選挙への出馬を表明したり、自分のグッズを販売したりするなど、襲撃事件を利用して利益を得ようとしている約50人を特定した。

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