「関西六大学野球、大商大6-1大経大」(20日、GOSANDO南港野球場) 2回戦2試合が行われ、大商大が大経大を6-1で破って7季連続28度目(旧リーグを含む)の優勝を決めた。京産大は神院大を5-0で下して2位。3位・龍谷大、4位・大経大、5位・神院大、6位・大院大で全日程が終了した。最優秀選手には大商大・鈴木豪太投手(4年・東海大静岡翔洋)が選ばれた。 監督不祥事のショックを乗り越えて大商大が栄冠を手にした。今秋ドラフト候補の最速147キロ右腕・鈴木豪が先発して9回5安打1失点で完投。リーグMVPも獲得して有終の美を飾った。 五回に連打を浴びて同点に追いつかれるも、六回以降は一人の走者も許さず。完封した19日・大経大戦から連投となったが、志願で先発して2日連続完投勝利を挙げた。「絶対勝つという気持ちで投げた」と2日間18イニングを投げきり、チームに優勝をもたらした。 4月に冨山陽一監督(60)が道路運送車両法違反で逮捕され、15日に大学側は委嘱契約の解除を発表。コーチだった高瀬義和代行監督(60)が途中から指揮を執り、環境が変わった中でもナインは動じることなく今季を戦い抜いた。「勝つことが商大の使命」と鈴木豪。苦難を越えた勢いに乗り全国でも躍動する。