「SNSを使った取り調べや逮捕状を示すことはない」“警察官を騙る”詐欺に注意を塗り絵で使って若いパパママにアプローチ【静岡】

「警察官を騙る」特殊詐欺の被害が増加傾向にあるなか、警察は比較的「若い世代」にアプローチするため、静岡市内の幼稚園で啓発活動を展開しました。 静岡市内の幼稚園児が楽しそうに挑戦していたのは「塗り絵」。これは特殊詐欺被害防止のキャンペーンの一環で、紙には詐欺被害が多発しているなどのメッセージが添えられています。 静岡中央警察署では、これまでにも園児からのプレゼントを通した祖父母への啓発を実施してきましたが、今回の対象は園児の保護者です。 <静岡中央警察署 中村佑馬生活安全課長> 「特殊詐欺はこれまで高齢者を中心に被害が発生していたが、昨年末から若い世代を中心に被害が多く発生しているので、その対策で開催した」 静岡県内では、毎年300から400件の特殊詐欺事件が発生しています。60歳未満の被害件数は、2、3年前までは約30件だったものの、2024年は73件と急増しています。背景の一つにあるのが、警察官を騙った犯行手口の増加です。 <中村生活安全課長> 「警察官を騙って『マネーロンダリングの犯人になっている』という電話から始まり、『SNSを使って取り調べをする』とか、『逮捕状が出ている』などといってお金をだまし取る被害が増えている」 「警察官騙り」の特殊詐欺は、子どもの親世代にあたる若い年代でも被害が目立ち、警察は園児を通じて保護者にメッセージを送ってほしいと考えています。 <中村生活安全課長> 「警察ではSNSを使った取り調べや逮捕状を示すことなどはない。それは詐欺なので、騙されないようにしていただきたい」 多様化する犯行手口、さまざまなアプローチで対応していくしかないのが実情です。

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