東京の五反田駅前で個室マッサージ店を営業していたグループが売春目的で違法な客引きを繰り返していたとして、警視庁に摘発されました。JNNのカメラは、その違法客引きの一部始終をとらえました。 午後10時ごろ、五反田駅前の繁華街。記者が歩いていると、黒いジャンパーを着た女に声を掛けられます。 客引きの女 「マッサージ」 記者 「マッサージ、何系?」 客引きの女 「いい子いるよ。1万円で全部込みです」 「たぶん今度、常連さんなるかもしれないから」 声を掛けてきたのは、個室マッサージ店従業員で中国籍の宋寧容疑者(42)です。 宋容疑者 「20代、30代の女の子全部いるから。店長さん日本人、ちゃんと説明もできるし。1回見てダメだったら帰る。お金かからないですよ」 また、別の記者が宋容疑者の前を通った時も。 宋容疑者 「何探してますか」 「1万円だけ」 金額を提示し、男性記者を店へと誘います。 記者(おととい) 「警視庁の捜査員が家宅捜索を終えて出てきました」 宋容疑者が働く個室マッサージ店を営業していたグループは、売春目的でこうした違法な「客引き」を繰り返していた疑いがもたれていて、警視庁が一斉摘発に乗り出しました。 逮捕されたのは宋寧容疑者(42)ら個室マッサージ店の従業員7人と、店長の谷口豊容疑者(54)らあわせて9人。 警視庁によりますと、五反田では去年1月以降、「客引きがしつこい」などと、客引きに関する通報が134件に上っていたということです。 宋容疑者 「1日10人以上に声を掛け、成功するのは5~6人だった」 宋容疑者ら6人は容疑を認めているということですが、3人は否認しています。 警視庁は、グループがこれまでに3億5000万円ほどを売り上げていたとみて調べています。