先月、ドラム缶の中から発見された女性の遺体は、トランクルームで14年近くもの間放置されていたことが分かりました。 ■トランクルームに14年放置か 死体遺棄の疑いで逮捕された保谷仁容疑者(50)。妻・美治さんの遺体をドラム缶に入れて、埼玉県所沢市のトランクルームに遺棄した疑いが持たれています。 遺体は14年間隠されていた可能性があります。なぜ、遺体は見つかることなく保管できたのでしょうか。 埼玉県所沢市の幹線道路沿いのトランクルーム。先月、この一室の利用料金の支払いが滞ったことから、リサイクル業者が中に入りました。置かれていたのはドラム缶でした。 遺体発見現場の近くにいた人 「今まで嗅いだことないにおいだった。薬品とかの刺激臭じゃなくて、まとわりつくようなにおい」 見つかった遺体は保谷容疑者の妻・美治さんと確認されています。 警察によりますと、遺体には死亡との因果関係は分かりませんが、何らかの外傷があったということです。 保谷容疑者は「私がやったことで間違いありません」と遺棄した疑いを認めています。美治さんとの結婚は2007年だったといいます。 ■管理会社「勝手に入れない」 2011年ごろ、2人は所沢市内のアパートで暮らしていたことが分かっています。しかし、保谷容疑者は10数年前から一人暮らしをしていると説明していたといいます。 結婚から4年後、美治さんの行方は分からなくなりました。警察は最後に生存の確認ができているのは2011年の夏ごろ、39歳の時だとしています。 一方、保谷容疑者は、2011年9月にはアパートから5キロほど離れたトランクルームを契約しています。 警察は、保谷容疑者が遺体の置き場に困ってトランクルームを契約したとみています。 14年近く見つかることなく、トランクルームに遺体を保管することは可能なのでしょうか。運営会社を取材しました。 「客から解除の申し出がない限りは料金を支払えば、自動的に継続されていく。管理会社といえども、勝手に中には入れない。10年以上放置されていても、料金を支払い続けている以上気づくのは難しい」 保谷容疑者は、美治さんの殺害をほのめかす話もしているということで、警察は美治さんが亡くなった経緯についても調べを進めています。 (「グッド!モーニング」2025年5月23日放送分より)