【日本代表】注目選手を武田修宏氏が分析 復帰の佐野海舟は「ボランチで一番調子いい」と絶賛

日本サッカー協会(JFA)は23日、2026年北中米W杯アジア最終予選オーストラリア戦(6月5日、パース)とインドネシア戦(同10日、吹田)に臨む日本代表27人を発表した。 MF佐野海舟(24=マインツ)は昨年1~2月のアジアカップ以来の復帰。同7月に不同意性交容疑で逮捕され、その後に不起訴処分となったが、所属クラブの活躍にもかかわらず未招集が続いていた。森保一監督はこの日の会見で「過ちを犯した選手を社会から葬り去るより再チャレンジする道を与えることの方がいいと判断した」と力説した。 昨夏加入のマインツでドイツ1部リーグ屈指の守備的MF(ボランチ)へと成長。元日本代表FW武田修宏氏(58=本紙評論家)は「相手の攻撃の起点を摘むリバプールの遠藤(航)みたいな印象だし、献身的でまじめでハードワークできるところは現役時代の森保監督をほうふつとさせる。マインツに行ってからほぼフル出場した中で、うまさも出てきている。ボランチで一番調子がいいんじゃないかな」と絶賛した。 守備的MFでは遠藤のほか、守田英正(スポルティング)、田中碧(リーズ)が主力を形成。現状ではA代表実績に乏しい佐野は来年の北中米W杯へ向けてレギュラーを争っていくが、武田氏は「ボランチではシーズン通して一番出て充実していたのは佐野選手。堂々とレギュラーの座をつかむにふさわしい選手だと思う」と太鼓判。6月の活動を機に代表のボランチ一番手になってもおかしくないわけだ。 さらに武田氏は、FW上田綺世(フェイエノールト)、FW前田大然(セルティック)ら常連組が招集されなかった中、FW大橋祐紀(ブラックバーン)、FW町野修斗(キール)、FW細谷真大(柏)らにも、こう注目した。 「大橋は泥臭く体を張れる選手だし、町野の裏へ抜けるスピード。大きくて強く激しいオーストラリアに対して、どれだけ通用するかを試していると思う。あとは細谷。Jリーグを見ていると少ないチャンスで決め切れている。FW3人がどれだけレギュラークラスを脅かせるか。そういうところを見てみたい」 また今回最年少18歳のMF佐藤龍之介(岡山)を含む7人の初招集組には「すぐに代表レギュラーは難しいかもしれないし、試合に出るのは難しいかもしれないが、代表を経験することが成長につながる」と今後の急成長を期待した。

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