森保ジャパン 18歳佐藤ら7人を初招集 悲願のW杯優勝へ最終予選で新戦力見極め 指揮官「選手層の幅をより厚く強固に」

日本サッカー協会は23日、千葉市内で会見を開き、2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のオーストラリア戦とインドネシア戦に臨む日本代表メンバー27人を発表した。MF三笘薫(28)=ブライトン=ら8大会連続のW杯出場決定に貢献した主力の大半が選外となり、MF佐藤龍之介(18)=岡山=ら初招集が7人。3月の前回活動から14人が入れ替わった。また、昨年7月に女性トラブルで逮捕され不起訴処分となっていたMF佐野海舟(24)=マインツ=が、約1年2カ月ぶりの代表復帰を果たした。日本はすでにC組1位が確定している。 悲願のW杯優勝に向けて、森保監督が大きな決断をした。これまでの同予選で大きく変えてこなかった顔ぶれが約半数以上変化。18歳の佐藤を筆頭に、21歳のFW俵積田、MF佐野航といった若手を抜てき。初招集のMF平河、MF三戸を含めパリ五輪代表選手は6人を数えた。フレッシュなメンバーで挑む戦いに森保監督は「選手層の幅をより厚く強固に。さらなる成長につなげたい」と意気込んだ。 MF三笘、FW上田、DF板倉ら第2次森保政権の“コアメンバー”が多く外れた。すでにW杯出場を決めていることから、疲労やケガの具合などを鑑みて休養が与えられた形だ。選手枠が空き、新戦力を試す絶好の機会。「コアの選手たちの壁は厚いと思うが、ハングリー精神でチャレンジしてもらえれば」と期待を寄せた。 その上で「(今回)選ばない基準に当てはまる」というMF久保を招集。常連組と若手の橋渡し役を託した。「常に年齢関係なくチームのリーダーとして話をしてくれている」。リーダー役としての責任感をさらに向上させていく狙いだ。 インドネシア戦の翌11日には、W杯までちょうど1年前を迎える。つまり、本大会のメンバー入りを目指す選手にとって、残された時間は決して多くない。「彼らの突き上げがより日本代表の層を厚くし、W杯で勝つ可能性を上げていく」。勝利と新戦力発掘を両立し、チームを進化させる。

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