事件の捜査や裁判で、重要な証拠として扱われる「目撃証言」。 一方で、DNA鑑定により、冤罪被害の救済に取り組むアメリカの「イノセンス・プロジェクト」で判明した冤罪のうち、誤判原因の約7割を占めたのは、「誤った目撃証言」だった。 1年10カ月前の記憶に基づいた「目撃証言」の信用性が問われ、1審は「無罪」。 2審は「無期懲役」の判決が下された「神戸質店事件」。 判決確定から14年。 この「目撃証言」を科学的に検証し、獄中の受刑者が6月に裁判のやり直し「再審」請求を申し立てる予定だ。 「開かずの扉」といわれる再審の門は開くのか。 3回にわたり伝えるうちの第2回。 (関西テレビ・司法キャップ 菊谷雅美)